


4k8k放送は、新しいテレビ放送の規格で「超高精細度テレビジョン」とも呼ばれています。画質が向上した分、従来型放送と比べ、色の表現範囲、動きのある映像の滑らかさ、画面の明るさ表示などが大幅に拡大しました。今までの放送規格よりも、より美しい放送を楽しめます。
配信される画質は、高画質な順に、8K > 4K > 2K(フルHD) > HD > SDとなります。
【地デジ放送(UHF)の現状】
UHF(地デジ放送)は2K(1.5k)の画質で放送されています。現在、地デジ放送での4k8k放送は「実証実験」の段階であり、具体的な放送実施予定はありません。




【見分け方のヒント】テレビの背面に「B-CASカード」が挿入されている場合、4K8Kチューナーが内蔵されていない可能性が高いです。その場合は、外付けのチューナーが別途必要になります。
※新4K8Kチューナー(テレビ内蔵型および外付け型)には、新しい「A-CAS」チップが内蔵されており、外部からは見えません。
新4K8K高画質衛星放送では、従来の放送(1032MHz~2071MHz)よりも高い2224MHz~3224MHzの周波数帯域を使用します。従来のアンテナ機材は2400MHzあたりまでしか対応していないことが多いため、2400MHz以上の周波数に対応していないと4K8Kの左旋円偏波放送は受信できません。
そのため、以下の機器を新しい「SH規格」(3224MHz対応)のものに交換し、受信設備を整える必要があります。
※4K8K放送対応製品には、SH規格のロゴマークがついています。
110BS/CS衛星放送は、インドネシア上空の静止軌道にある人工衛星から電波で送られています。この電波の回転の方向により、以下の2種類に分類されます。
従来、一般的に販売されていたのは右旋円偏波専用のBS・110CSアンテナであり、新4K・8K放送に使われる左旋円偏波は受信できませんでした。
4K・8K対応のBS・110°CSアンテナは、従来の右旋円偏波信号と、2018年12月に放送がスタートした左旋円偏波信号を同時に受信できます。この信号を出力周波数1032~3224MHzに変換することによって、一本の対応同軸ケーブルで複数の部屋に分配・配信することが可能になっています。
【豆知識】地デジ放送では直線偏波(水平または垂直偏波)が使われますが、衛星通信では衛星の向きによって偏波方向が変わりやすいため、水平偏波と垂直偏波をずらして合成した円偏波が有効です。これにより、アンテナの向きに依存せず、すべての偏波を受信することが可能となっています。
